SUPER GT Rd.1 | PONOS RACINGの初陣、入賞まであと一歩の11位完走
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Result
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- 予選
- 12位
- 決勝
- 11位
予選Q1 | ケイ・コッツォリーノ(1'26.258) |
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予選Q2 | リル・ワドゥ(1'27.561) |
予選総合タイム | 2'53.819 |
決勝ファステストラップ | 1'29.051/LAP12(ケイ・コッツォリーノ) |
Driver Rank | 12位(0points) |
Team Rank | 11位(3points) |
Information
開催サーキット | 岡山国際サーキット(岡山県美作市) |
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日時 | 4月13日(土)・14日(日) |
天候 | 13日:晴れ/14日:晴れ |
気温 | 13日:27℃/14日:26℃ |
路面温度 | 13日:36℃/14日:39℃ |
来場者数 | 24,000人(13日:8,500人/14日:15,500人) |
2024年、大きな注目を浴びSUPER GTに参戦するPONOSRACING。その初陣となる第1戦がいよいよやってきました。
舞台となるのは、岡山県の岡山国際サーキット。チームはすでに岡山で2月にもテストを行っており、3月には公式テストにも参加。スピードをみせてきたコースです。ドライバーのケイ・コッツォリーノとリル・ワドゥのふたり、そしてチームは、気温20℃と初夏のような陽気となった4月13日(土)の予選日に向け、準備を万端に整え臨みました。
いざSUPER GT初の予選へ!公式練習でトラブル発生も第1戦はまず12番グリッド獲得
この日の岡山国際サーキットは晴天。開幕を待ちわびた多くのファンがスタンドを埋めるなか、午前9時30分の公式練習に臨んだPONOS FERRARI 296は、コッツォリーノがステアリングを握りコースインしました。
ただ直後、コッツォリーノは車両の不調をピットに訴えました。チームは急いでトラブルを特定しましたが、原因はフューエルポンプ。チームは急いで車両修復を行い、終盤ようやく再コースインすることができました。コッツォリーノが車両を確認し1分27秒454を記録しましたが、そこで公式練習は終了。ワドゥはその後のフルコースイエロー訓練で4周程度しか走ることができませんでした。
チームは午前のわずかなラップで得られたデータをもとに午後の公式予選に向けてセットアップを進めていき、午後2時からの公式予選に臨みました。
Q1のA組に出走したコッツォリーノは、持ち前のスピードをいかんなく発揮すると、1分26秒258というタイムを記録。A組の2番手につける。ただ、難しいのは気温や路面コンディションが変化するQ2です。
Q1のB組、そしてGT500のQ1等をはさみ迎えたQ2に臨んだワドゥは、公式練習を走っていないぶっつけ本番、さらにコンディションが読みづらい難しい状況ながら、1分27秒561というタイムを記録。結果的に合算タイムでPONOS FERRARI 296は12番手グリッドを獲得しました。
粘りのレースで追い上げポイント目前の11位で初めてのレースを締めくくる
迎えた4月14日(日)の決勝日、岡山国際サーキットには初夏の陽気に誘われ1万5,500人ものファンが見守るなか、午後1時30分からの決勝レースは気温26℃/路面温度39℃とこの時季としては異例の暑さのなかスタートしました。
前日の予選で12番手につけていたPONOS FERRARI 296のスタートドライバーを務めたのはケイ・コッツォリーノ。スタートではまずポジションを守り、オープニングラップを12番手で終えるが、1周目に起きた複数のアクシデントの影響で、セーフティカーが導入されました。
レースは8周目にリスタートを迎えたが、PONOSFERRARI 296のステアリングを握っていたコッツォリーノは、我慢のレースを強いられました。今回PONOS RACINGが持ち込んでいたタイヤは、この日のコンディションを考えると少し柔らかめのもの。序盤にプッシュしてしまうと、レース中盤には状態が苦しくなってしまう。コッツォリーノは12番手をキープしながら我慢のレースを続け、44周を終えピットイン。チームは迅速な作業でタイヤ交換を行い、交代したワドゥにステアリングを託しました。
交代したワドゥは初めてのSUPER GTでのレースにも関わらず、安定した走りを披露。74周目には#18 NSX GT3をかわしサーキットを盛り上げる走りをみせ、最後は12位でチェッカー。レース後、他車のペナルティによりひとつ順位が上がりPONOS FERRARI 296は11位で初戦を終えました。
Voice
ケイ・フランチェスコ・コッツォリーノ
今回のレースは気温に対して柔らかすぎるタイヤを持ち込んでおり、後半スティントに向けてはさらに柔ら かいものしか残っていませんでした。結果的に、戦略としては僕が50周を目標に走り切るオーバーカット戦略を採るしかなかったんです。プッシュができなかったので、ライバルと同じようなペースで走り、45周目に ピットインすることになりました。結果は11位というものでしたが、SUPER GTは本当にタイヤ選択が重要になるので、次戦に向けてよりミシュランさんと緊密なコミュニケーションをとり、気温、路面温度に合ったタイヤを選ぶことが重要だと感じましたね。とはいえ今回チームは戦略など完璧な仕事をしてくれたので、次戦に向け期待が高まる内容になったと思います。
リル・ワドゥ
決勝をトータルに振り返ってみると、良いレースになったと思う。私たちにはいろいろな条件があったけれど、私のスティントでは他のライバルとバトルができたりしたし、これ以上のストラテジーはなかったと思うわ。昨日の予選日よりもクルマはすごく良くなっていたし、チームの仕事ぶりに感謝したいと思う。レース序盤にケイが柔らかめのタイヤで引っ張ってくれたので、私のスティントは比較的楽に戦うことができた。ベストを尽くせたと思う。PONOS RACINGの初めてのレースですごく調子が上がってきたレースになったと思うし、富士でも良いクルマを私たちに託してくれ れば、次戦も良い戦いができると思う。向かうべき方向がしっかりと見えてきたレースになったと思うわ。
チーム総監督 辻子依旦
今季は富士公式テストでのアクシデントから新車に切り替わりましたが、公式練習でもトラブルがあるなど、タフなレースウイークになりました。決勝に向けてもあまり選択肢がなかったので、チームとしてしっかり方向性を定め、最低限思い描いていたレース運びができたと思います。チームにとっても納得できるレースになったのではないでしょうか。次戦は選択肢を増やしたいですし、ライバルの強さにどう対抗していくかを考えていきたいですね。
チーム監督 小河原宏一
土曜の公式練習でトラブルが出てしまい、走行時間が短くなってしまったのが痛かったですね。ケイは予選で良い走りをみせてくれましたが、リルに満足いく走行時間を与えられなかったので、その点は申し訳なかったです。今季規定が変わったなかで、予選順位の重要さも再確認できたレースになりました。今回ポイントは獲れませんでしたが、逆にウエイトを積まず次戦臨めますし、フェラーリにも合っていると思うので、第2戦は期待したいと思います。