3戦連続入賞まであと一歩で奮闘するも、悔しさ残る11位
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Result
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- 予選
- 7位
- 決勝
- 11位
予選Q1 | ケイ・コッツォリーノ(1'38.710) |
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予選Q2 | リル・ワドゥ(1'38.359) |
決勝ファステストラップ | 1'39.834/LAP4(リル・ワドゥ) |
Driver Rank | 13位(7points) |
Team Rank | 12位(9points) |
Information
日時 | 8月3日(土)・4日(日) |
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開催サーキット | 富士スピードウェイ(静岡県駿東郡小山町) |
天候 | 3日:晴れ/4日:晴れ |
来場者数 | 52,200人(3日:20,600人/4日:31,600人) |
2024年からSUPER GT に挑戦を開始したPONOS RACINGは第2戦、第3戦と連続でポイントを獲得し、上昇気配で第4戦を迎えました。第4戦の舞台は今季2度目の開催となる富士スピードウェイ。約1.5kmの長いホームストレー トが特徴的な世界的サーキットです。PONOS RACINGは予選7番手からレースに臨み、3戦連続入賞が目前だったが、ファイナルラップでオーバーテイクを許して11 位の悔しさが残る結果となりました。
ワドゥがQ2で好アタック 予選7番手から 表彰台を狙う
全国的に猛暑となった8月3日(土)の富士スピードウ ェイは、朝から薄曇りだったものの、午前9時からの公式練習開始時の時点で気温29度/路面温度38度という酷暑のなかで迎えました。PONOS FERRARI 296はケイ・コッツォ リーノがステアリングを握りコースイン。クルマのフィーリングも良く、4周目に1分38秒569というベストタイムを記録すると、ピットアウト~インを繰り返しながらセットアップを続けていきました。開始から45分というタイミングでの赤旗中断時にワドゥに交代し、こちらもロングランを行うなど順調に準備を進め、コッツォリーノのタイムで6番手につけました。
午後に迎えた公式予選は、気温33度/路面温度54度という暑さ。併催レースでオイル漏れがあったことから5分遅れで行われたほか、タイム合算ではない形式で争われました。
まずQ1のA組に出走したコッツォリーノは、タイヤのウォームアップに苦しんだものの、5周目に1分38秒710を記録。8番手でQ2のアッパーグループ進出を果たしました。
そんなコッツォリーノの頑張りに応えるように、Q2に出走したワドゥは、タイヤ、クルマのフィーリングも良く5周目に1分38秒359までタイムアップ。見事なアタックを決めて7番手につけました。第2戦での予選6番手には及びませんでしたが、着実に表彰台を見据えるポジションにつけました。
厳しい中での粘りのレース 最終ラップで逆転を許し 3戦連続の入賞はならず
前日と同様に、肌を焼く夏の日差しが降り注いだ決勝日。朝から真夏日となるなかPONOS FERRARI 296は20分間のウォームアップ走行で、クラス首位となる1分39秒292というタイムを記録。77周で争われるレースに向けて期待が高まりました。
決勝は35度まで気温が上昇するなかでスタートを迎えました。リル・ワドゥが乗り込んだPONOS FERRARI 296は7番グリッドからレースを開始すると、1周目に順位をふたつ下げるも6周目には11号車Zを逆転し8番手に。ワドゥはその後、前を走る7号車BMWを追いながら1分40秒台のペースで周回を重ねていきました。
レース中盤の31周目にピットに入ったPONOS FERRARI 296は、ワドゥからケイ・コッツォリーノにドライバーを交代しピットアウト後は11番手となりました。レース後半のスティントを任されたコッツォリーノは自力で順位を上げ10番手に。さらに直前を走る5号車86 MCがペナルティを受けたあと9番手となり挽回を続けます。
しかし、終盤はペースに苦しみ10番手でファイナルラップへ。背後に11号車Zを従えての走行となっていたPONOS FERRARI 296は最終コーナーでライバルに並ばれ、そのまま2台並走の状態でフィニッシュしました。結果は、わずか0秒009の差でこのバトルに敗れ11位。惜しくも3戦連続 となる入賞は果たせませんでした。
Voice
ケイ・コッツォリーノ
ウォームアップ走行では後半スティントに向けてソフ トタイヤの確認を行いましたが、路面温度が50度を超えていたので、最終的に決勝ではハードタイヤを選択しました。僕の後半スティントは残り15周までは良かったのですけど、途中でタイヤが摩耗してしまい、 マシンにもトラブルが出ていたので厳しかったです。残り5周でタイヤが完全に終わってしまいペースを上げることができず、最後にはライバルに抜かれてポイント圏外となってしまったのでチームに申し訳ない結果です。フェラーリ296 GT3はストレートスピードが遅いのですが、次戦の鈴鹿はコーナーが多い分、上位に進出できるはずです。次も灼熱のレースになると思いますけど。上位を狙っていきたいです。
リル・ワドゥ
トップタイムを記録したウォームアップの感触は、そのときの気温や路面温度などにすべてが合っていて、とても良かった。私は前半スティントを担当したけど、レースは性能調整の影響で最初から苦しいだろうなと感じていた。スタート直後は中団で混雑していたけど、単独走行になってからは私も自分のペースで走ることができた。スティント後半には他車とバトルを繰り広げることができたけど、みんなフェアで楽しかったし、 私もなんとか耐えることができた。ただ、最後はタイヤが摩耗していたから、思いどおりにはいかなかったことは事実かな。次戦に向けては細かい問題をひとつひとつ解決しながらになるけど、レースを重ねるごとに良くなっているから、引き続き前に進むだけ。
チーム総監督 辻子依旦
今回のレースから新スペックのタイヤが投入されました。最初に試したときは合っていないかなと思っていましたけど、路面が出来上がってくるとグリップすることが分かりました。 レースは路面温度が予想以上に高かったので、別のタイヤを選択するしかなかったのですが、それとは別でクルマにトラブルが出てしまい、その影響で勝負権を失ってしまいました。次戦までに解決しないと戦うことができないので、メーカーと一緒に改善していきます。
チーム監督 小河原宏一
ウォームアップ走行ではタイヤが路面状況に合っていたのでトップタイムを出すことができました。決勝は、ふたりともスティント前半はペースが良かったのですけど、後半はタイヤの摩耗が大きかったです。クルマにもトラブルが出ていて、最後でポイントを逃し『もったいなかった』と思う反面、無理することはできませんでした。バランスが良いときは他車と遜色ないタイムで走ることができていたので、今後もチーム一丸で改善していきます。