予選6番手のチャンスも決勝ではタイヤが合わず悔しい15位
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Result
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- 予選
- 6位
- 決勝
- 15位
予選ベストタイム | 1'58.242(リル・ワドゥ) |
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決勝ファステストラップ | 1'50.659/LAP26(ケイ・コッツォリーノ) |
Driver Rank | 11位(22points) |
Team Rank | 11位(41points) |
Information
日時 | 11月2日(土)・3日(日) |
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開催サーキット | モビリティリゾートもてぎ(栃木県芳賀郡茂木町) |
天候 | 2日:雨/3日:晴れ |
来場者数 | 42,300人(2日:12,300人/3日:30,000人) |
第7戦オートポリスから2週間のインターバルで迎えた第8戦の舞台は、栃木県のモビリティリゾートもてぎ。ストップ・アンド・ゴーのレイアウトで、ミッドシップのPONOS FERRARI 296 GT3にとっては得意コースのひとつです。またしての雨となった土曜日での予選では6番手を獲得したPONOS RACING。上位入賞も期待された決勝だったが、ドライコンディションでは思わぬ苦戦に見舞われ、15位の悔しい結果になってしまいました。
またも雨に見舞われた一日 コッツォリーノがQ1最速で6番手グリッドを獲得
第6戦SUGO、第7戦オートポリスと2戦連続で予選日が悪天候となっていた2024年のSUPER GTでしたが、迎えた第8戦の予選日となった11月2日(土)も朝から雨模様となりました。公式練習が始まる午前9時から雨脚が強まり、コースアウト車両等も多発。途中5回の赤旗中断や、走行が厳しくなるほどの雨にも見舞われ、終盤は走行自体がキャンセルとなりました。ケイ・コッツォリーノが4周、リル・ワドゥが6周と、PONOS FERRARI 296はわずかな周回しかこなすことができませんでした。
昼ごろこそ雨脚が弱まったものの、午後2時から迎えた公式予選では、開始直前からふたたび雨が強まってきてしまいました。途中、雨量の増加で一時赤旗中断となったものの、そんななかQ1でPONOS FERRARI 296をドライブしたコッツォリーノが魅せました。
赤旗中断前にコッツォリーノは、1分58秒352というベストタイムを記録。これがQ1のトップタイムとなり、PONOS FERRARI 296は首位でQ2のUPPER 14に進出することに成功しました。
その後、雨量の変化などもあり、Q2のワドゥは途中セクターベストも記録しましたが、1分58秒242というベストタイムに。僅差のなか6番手で予選を終えることになりました。レースはドライコンディションが予想されており、3列目から勝利を目指します。
予選での手応えから一転 タイヤと路面がマッチせず終始苦しいレース展開に
土曜の大雨が嘘のように晴れ渡った日曜日。ウエット路面での予選で6番グリッドを得たPONOS FERRARI 296は、ドライに転じた決勝日のウォームアップで今週初めて履くドライ/スリックタイヤの感触を確認したのち、300km、63周で競われる決勝レースに臨みました。
今回PONOS FERRARI 296はワドゥが第1スティントを担当。スタートからライバルとテール・トゥ・ノーズ、サイド・バイ・サイドの接近戦を演じたワドゥは、まずポジションをキープしてオープニングラップを終えました。しかし、2周目以降は防戦を強いられる時間が続き、順位をじわじわと下げていってしまいます。
22周目、見た目上5番手となったところでピットイン。タイヤを交換し、ワドゥからコッツォリーノへとドライバーを交代してコースに戻りました。この時点での順位は17番手でした。コッツォリーノが乗り込んでペースの上がったPONOS FERRARI 296はここから1台、2台とライバルの前に出ることに成功して一時13番手となりましたが、レース終盤にはふたたびライバルの猛攻を受ける苦しい展開となりました。
コッツォリーノは無事にフィニッシュまでPONOS FERRARI 296を駆りましたが、タイヤがコンディションに合わなかったこともあり、結果は15位に。次戦の鈴鹿サーキットは6月の第3戦で6位入賞を果たした相性の良いコースなだけに、今季最
後のレースに向けて、チーム、ドライバーは雪辱を誓いました。
Voice
ケイ・コッツォリーノ
今日のウォームアップ走行で初めてドライ用タイヤを履きました。そのときに2種類のタイヤを試しましたけど、両方ともまったくコンディションに合っていませんでした。ピットから出ていった直後はタイヤが元気なのですが、スーパーGTでは20周以降のパフォーマンスが最重要になります。そういったこともあり、今まで僕が参戦したスーパーGTのレースのなかでもっとも苦しい戦いで、非常に厳しい結果になりました。次戦は12月の鈴鹿大会となりますが、サーキットとクルマの相性はすごくいいと思っています。ただ、タイヤについては12月の寒い時期を走るのはテストの経験がないので、ぶっつけ本番になります。正直その部分はやってみないと分かりませんね。
リル・ワドゥ
ウォームアップで履いたドライ用タイヤのマッチングがうまくいかず、決勝はリズムを掴めきれていない状態のまま臨むことになってしまいました。今回はスタートを担当したから、できるだけポジションを守りたかったけど、ライバルと比べるとペースが悪く、ただただ耐えるだけのレースになってしまった。私もできるだけのことはやったけど、いろいろな条件が合っていなかった印象ですね。もてぎでのレースは初めてだったけど、欧州スタイルのレイアウトと同じように感じるから、条件が合えばすごく楽しめるコースだと思う。次戦の鈴鹿は一度レースで走っているとはいえ、まだ得意と言えるほどではないですし、いろいろな難しさが出てくると思うけど、第3戦のときにみたいに戦えるといいなと思っています。
チーム総監督 辻子依旦
予選は天候を予測することが難しい状況でしたが、僕たちが武器としている雨に強いこと活かして上位を獲得することができました。ただ、ウォームアップで今週末に初めて履いたドライタイヤがまったく機能せず、持ち込んだドライタイヤとコンディションがあまりにも違いすぎていました。今回はタイヤが想定外でしたが、ドライバーとマシンの調子は悪くないと思っています。タイヤについては次戦までに解決しないといけないですね。
チーム監督 小河原 宏一
決勝は思っていた以上に路面温度が上がり、持ち込んだドライ用タイヤが攻めたものだったので、スティントの途中でペースが落ちてしまいました。ワドゥ選手のスティントではリヤタイヤが厳しく、コッツォリーノ選手でも同じ症状でした。また、もてぎはブレーキに厳しいコースなので、タイヤとブレーキのふたつの点で厳しかったですね。今年は雨模様のレースが多く、マシンとタイヤのマッチングが確認できていないので、次はドライでレースをしたいですね。