PONOS RACING

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05. News

波乱のレースを乗り越え12位完走。 次戦へ繋ぐ開幕戦

波乱のレースを乗り越え12位完走。 次戦へ繋ぐ開幕戦

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Result

  • 予選
    8
    決勝
    12
予選ベストラップ 1'25.148(篠原 拓郎)
決勝ベストラップ 1'29.727(篠原 拓朗)
Driver Rank 12位
Team Rank 12位

Information

日時 4月12日(土)・4月13日(日)
開催サーキット 岡山県・岡山国際サーキット(1周3.703km)
天候 12日:晴れ/13日:雨のち曇り
来場者数 23,200人(12日:8,700人/13日:14,500人)

2024年からSUPER GTへの挑戦を開始したPONOS RACINGは、2年目のシーズン開幕を岡山で迎えた。レース直前にはドライバー変更があり、ケイの新たなパートナーとして篠原拓朗を起用して臨んだ。
開幕初日の予選では8位を獲得。迎えた決勝レースでは、天候とトラックコンディションがレース中に大きく変化し、幾多のアクシデントが発生する波乱の中で、チームとしての課題はありつつも、両ドライバーの好走もありポイント圏内の12位で完走を果たした。

2025年、進化のシーズンが始動! PONOS RACING、新体制で挑む開幕戦

昨年、鮮烈なデビューを果たしたPONOS RACING。2年目を迎えた2025年シーズン、開幕の舞台は岡山国際サーキット。チームはさらなる進化を胸にGT300クラスへ再び挑戦。
今年はドライバーラインアップを変更し、ケイ・コッツォリーノに加えて篠原拓朗がセカンドドライバーとして加入。篠原は急遽参戦が決定し、今回がPONOS FERRARI 296の初ドライブというチャレンジングな状況での開幕戦となった。
予選日となった4月12日(土)は快晴。気温24.5℃、路面温度28.5℃という春らしい陽気に包まれる中、8,700人のファンがサーキットに詰めかけた。
午前9時30分にスタートした公式練習では、ケイ・コッツォリーノがファーストドライバーとしてステアリングを握った。PONOS FERRARI 296 の仕上がりは上々で、安定したタイムを刻みながら、セットアップの最終調整を実施。篠原も限られた時間の中で周回を重ね、マシンの感触を確かめた。
迎えた午後の公式予選。Q1ではコッツォリーノが出走し、熟練のテクニックでアタックを展開。1分25秒435を記録し、全体3位という好位置につけてQ2進出を決めた。続くQ2では、急遽参戦が決まった篠原が出走。ぶっつけ本番のセッションにもかかわらず、冷静な走りで1分25秒148をマーク。最終的にGT300クラス全28台中、PONOS FERRARI 296は8番手グリッドを獲得した。
急な体制変更という難しい状況の中でも、確かな結果を残したPONOS RACING。コッツォリーノの安定したスピードと、篠原の対応力の高さが光る予選となった。

波乱のレースを乗り越え12位完走。 次戦へ繋ぐ開幕戦

迎えた決勝日、4月13日(日)の岡山国際サーキットには14,500人のファンが来場。空は朝から雨模様で、レース開始時点でも雨が降り続いていた。気温11℃、路面温度15℃という冷たいコンディションの中、決勝レースはセーフティカースタートで幕を開けた。
スタートを任されたのはケイ・コッツォリーノ。セーフティカーが先導する中、慎重にタイヤとブレーキを温めながら周回を重ねていく。数周後にレースはグリーンフラッグとなるが、その直後に多重クラッシュが発生。赤旗が提示され、レースは一時中断となった。
約30分後に再開されたレースでは、すぐにコッツォリーノが3台をオーバーテイク。視界の悪いコンディションの中でも冷静かつ果敢なドライビングで順位を一時3位まで上げ、チームに勢いをもたらす。だが、15周目には再びセーフティカーが導入され、混乱の展開が続いた。
27周目、チームはドライバー交代を決断。ステアリングを託されたのは、FERRARI 296 GT3でのレースデビュー戦となる篠原拓朗。天気が安定しない中、篠原はリスクを抑えつつ確実に周回を重ねる。コース全体が徐々に乾き始めた後半には、1分29秒727というチームベストラップを記録。慎重さと攻めのバランスを取りながら、最後まで走り切った。
結果は12位と満足できる順位ではなかったが、ポイント圏内でレースを終えた。しかし、今回のレースで明確になった課題も多く、次戦へ向けた大きな糧となる内容だった。2年目を迎えたPONOS RACINGは、確実に一歩ずつ前進している。今後のさらなる成長と巻き返しに期待が高まる。

Voice

ケイ・コッツォリーノ

結果はP12でしたが、マシンの持つポテンシャルは、トップ5にも入れると思っています。プレシーズンの公式テストではウェットコンディションで良いタイムとテストを過ごせていたので、今日も土砂降りであればあるほど、考えうる最高の結果を掴める自信がありました。しかしレース序盤のレッドフラッグでレースが中断し、その間に天気が回復しウェットから徐々にドライへ切り替わっていくという、想定していた中でもっとも苦手としていたシナリオになってしまい、細かい課題はあったものの、より難しいレースとなってしまいました。様々なポイントでこうすれば良かったなと反省点もありますが、それも含めてチームとマシンのポテンシャルと捉え、今後のレースに活かします。

篠原 拓朗

今日の決勝は、天候が雨から曇り、トラックはウェットからドライへとコンディションが変わり非常に難しいレースになりました。ただ、ドライ、ウェットそれぞれのコンディション下で長く周回を重ね、フェラーリとダンロップタイヤについて多くの経験をすることができました。個人の反省として、最終ラップで、61号車と接触してしまったことについては、申し訳ない気持ちでいっぱいですし、繰り返さないようにしていきます。少し時間は空きますが、今日のレースを糧に次戦のRd.2富士に向けていい準備をして、ベストな結果を残せるように頑張ります。引き続き応援、よろしくお願いします。

チーム総監督 辻子依旦

開幕戦を振り返ると、公式テスト、練習走行からかなり感触は良く、上位を狙えると考えレースに挑みました。ですが、残念ながら結果が伴いませんでした。戦略的な幅の広さなど反省すべきポイントはあったと思います。そしてドライバー変更やタイヤメーカー変更で発生した課題を潰し込むまではできていなかったと感じます。
篠原選手にとっては初めてのフェラーリとダンロップタイヤでのドライブとなりました。確実に次に繋がる内容でした。次戦のRd.2富士はゴールデンウイークとなり気温も上昇し、タイヤの最適な作動温度域に入ると予想していますし、ケイ選手も篠原選手も持ちうる武器を適切に駆使し、レースを戦っていけると思っています。改めて、今回の開幕戦については、チームとして向上していくうえでのいい機会と捉え、次戦の富士に向けてしっかりと準備していきます。

チーム総監督 小河原宏一

レースでは、一定の速さを示すことはできましたが、今日のレースは雨がトラックコンディションへ大きく影響を与え、手探りの中でタイヤ戦略を進めていた為、スティントごとのタイミングを読み切るところまでは至りませんでした。その中で次に活かせるデータを取ることはできたので、ロングラン含めて準備を進めます。また今週、ドライバーを変更することとなったものの、ケイ選手がとても密に連携してくれたおかげで、篠原選手もスピードを示してくれました。二人のドライバーのコンビネーションに手応えを感じています。チーム力向上を最優先に高みを目指して引き続き結果に拘っていきます。

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